ある制限、それは規制か既得権益かという問題があるであろう。
例えば、大学学部卒業(学士)かどうか、そういう経験を示すものということで、能力を示すものとして規制したい事業所がそれが必要として規制するのは一つの選択という考え方があるだろう。一方、能力があればできるわけで、学士かどうかなんか関係なく、既得権益というのも一つの考え方だろう。
さっきの例は学校だが、では資格はどうか。弁護士なんか、特に民事なんか資格なんかなくしてしまってやりたい人が弁護士をすればよく、それで裁判がどうなっても依頼者の責任というのは一つの考え方だろう。有能な人をつけて有利な判決を得られるようにすればよく、資格が必要なんて制度は既得権益というのは一つの考え方だろう。一方で、一定の能力を示すものとして資格が規制として必要というのも一つの考え方だろう。
それを持っているものは持っていることでメリットを得られる社会制度を求めるかもしれないし、持っていない者はメリットを少なくしろとかそんな規制はいらないという人も出てくるかもしれない。持っている者は、新規取得者を制限して希少価値を高めようとするかもしれない。持っている者はそれを持っている人がすることが重要と強調するかもしれない。
バスに規制は必要か。どんな規制が必要か。それとも自由にすればよく事故で死んでも自己責任の社会にすべきなのか。
規制・既得権益、どんな制限が必要か、こういうことを考えてみるのもよいかもしれない。