人は生まれてから周囲の人の影響を受けその価値観・考え方を身につける。
例えば、世界には様々な楽器があるだろう。しかし、日本で学校教育で扱われる楽器は全てを平等ではなく偏っているであろう。これだって、音楽の世界をある種のものに影響させるだろう。仮に楽器演奏は悪魔を引き寄せると信じている民族がいたとしたら、その民族では楽器演奏はなされないかもしれない。すると、他の民族では楽器演奏がすばらしく、コンクールがあり賞が与えられたり職業として成り立っていても、全く音楽に価値があるとは考えられず、不吉なものとみなされる民族もあるかもしれないことになる。
このように、自分が正しい、優れていると思っているものは、生まれてから周囲の影響を受けて身につけたもので、何が本当の意味で正しい基準なのかということは難しい。
自分ではよく分からないけれども、ある分野で何とか賞が与えられたから優れていると思ったり、何かの役職についているからよく分からないけれども優れた人と思ったり、よく分からないけれど権威があるとされていてだから優れているとみなしている場合もあるのではなかろうか。
今持っている自分の価値観・思考を問い直し、見つめ、そして価値観・思考の再構築をしなければ、誰かが作った求められる価値観・思考に飲み込まれ、コントロールされた存在になってしまうかもしれない。
また、異文化民族・集団が共存する社会では、互いに反したり大きく異なる価値観・習慣が生じる可能性があるだろうことも付け加えておく。
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